ラタンという素材について8
加工材料・技法などの用語
籐・ラタン製品を作製する部材や加工材料、編み上げる技法などについては、さまざまな独特の用語があります。知っておけば、籐・ラタン家具の目利きになれるかもしれません。
1.巻材・編材の太さ
巻材・編材の太さは「棟(カン)」という単位で表します。棟は、3センチ×3センチの一寸角に何本の巻材・編材が入るかという数の単位です。その一寸角に3本入れば、その籐材は「3棟」の太さです。数が大きいほど細い籐材を表すことになります。
2.フレーム材の太さ
フレーム材(「丸籐」と言うことがあります)の太さは階級制で呼び名が決まっています。
・幼民(ヤンミン)……10~14ミリ
・中民(チュウミン)……15~24ミリ
・太民(ターミン)……25~30ミリ
・太太民(ターターミン)……31ミリ以上
なお、太民を半分に割ったものは「半割」と呼ばれ、イスの座面などに使われます。
3.巻材・編材の種類
・籐芯……皮をむいた中の組織
丸芯……直径1.4~15ミリほどに太さをととのえたもの
半芯……丸芯を半分に割ったもの
平芯……ラタンを薄い板状に割ったもの
・皮籐……ラタンの皮を3~5ミリほどに裂いたもの
手引きで作る場合と機械引きで作る場合とがあります。
4.編みの技法
フレームを組んで家具を成形したあと、編材で面の部分を編み上げていきます。そのときの編み上げる技法です。
・目積編み
・四つ目編み
・元禄編み ……以上3つが機械編みです。
・カゴメ編み
・市松編み
・あじろ編み
・花張り編み
・四つ目
・乱れ編み・・・・・・以上6以上の手編みがあります。
2022-04-21 07:45:56
店長日記
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