ラタンという素材について5
籐・ラタン材の種類1 それでは、家具の部材として用いられるものを中心に、東南アジア産の籐・ラタン材の種類の、よく用いられる主なものを紹介していきましょう。
1.セガ(Sega 色牙) 最もポピュラーなタイプと言えるでしょう。カリマンタン島(ボルネオ島)の奥地に生育する、太さ4~15ミリほどの籐です。その特徴はなんといっても「ホーロー質」と呼ばれる表面の硬くて美しいツヤ。家具のデザインを引き立たせ、高級感をあたえる、ほかのラタンにはない特性を発揮します。
その他の性質としては、ひんやり感のある肌ざわりがあり、通気性・放吸湿性にすぐれています。その為、敷物やイスの背もたれなどに使われます。暑い季節にとても適しています。
ブドウのような紫色の果実を食べてもおいしいそうです。
2.ロンティ(Lunti 倫地) セガと異なり、ツヤのあるホーロー質はありません。そのかわり色を着けるのには有利なので、カラフルな装飾性のある製品が作れます。濡らすと柔軟性が高まり、網や籠などを編むことができるようになります。
3.ウンブル(Umbulu) 比較的安価な素材で、リーズナブルな製品を造れます。軽くて柔らかいのですが、繊維が粗いので細かい編み物にはできません。また、柔らかすぎるので家具のフレームなどには向きません。各種の籠、バスケットを編むのに用いられます。
2021-09-13 08:15:10
店長日記
| コメント(0)